最重要航空会社(MSC)
旅程において、2社以上の航空会社が含まれる場合、国際航空運送協会(IATA)手荷物規則決議302号の受託手荷物許容量と手荷物料金の定めに従い、最重要航空会社(Most Significant Carrier:MSC)の概念に基づいて、適用する手荷物規定を定めた航空会社が決定されます。
上記規定は、受託手荷物の概念に基づき、手荷物のチェックインから到着地における受取りまでが適用範囲となります。このため、搭乗者の全旅程において、適用となる手荷物許容量と料金を定める航空会社が複数にわたる場合があります。手荷物規則決議302号に基づき2015年3月31日以前に発券された航空券については、通常、運航航空会社(特にコードシェア便を提携航空会社が運航する場合)が最重要航空会社(MSC)となります。
2015年4月1日以降に発券された航空券については、通常、販売航空会社(コードシェア便を提携航空会社が運航する場合も含む)が最重要航空会社(MSC)となります。
最重要航空会社(Most Significant Carrier:MSC)はどのように決まりますか?
最重要航空会社(MSC)は、3区画に分かれるIATAエリアとそれぞれのサブエリア、また受託手荷物を伴う旅程のコースに基づき、手順を踏んで決定されます。
どの航空会社の手荷物許容量と超過手荷物料金が適用となるかを決定する基準となるIATAのエリア・サブエリアと、判断の手順は以下に示す通りです。
- エリア1: 北米、中南米、ハワイなど
- 米国、カナダ、メキシコ
- カリブ
- 中央アメリカ
- 南アメリカ
- エリア2: ヨーロッパ全域・中東など
- ヨーロッパ
- 中東
- アフリカ
- エリア3: アジア、グアム、南西太平洋など
- 日本・韓国
- 東南アジア
- 南アジア、亜大陸
- 南西太平洋
手順1
IATAエリアから別のIATAエリアに移動する最初の航空会社。
指定されていない限り、表示されている区間が接続便であり、受託手荷物1個でのご旅行である場合。
例:
日本から香港便を利用する場合(IATAエリア3内)
往路
往路
日本・韓国から東南アジア
IATAサブエリア境界線を移動する航空会社 XX
東南アジアから南西太平洋
YY
復路
復路
南西太平洋から東南アジア
IATAエリア境界線を通過する航空会社 YY
東南アジアから日本・韓国
XX
この場合、往路は航空会社XXが最重要販売航空会社となり、復路は航空会社YYが最重要販売航空会社となる。