ブロックチェーン技術の活用を研究
ブロックチェーンは、暗号化された共通プラットフォームを構築し、取引情報を安全かつ効率よく追跡できる方法として、世界中で採用されている技術です。ニュージーランド航空は、貨物、手荷物追跡、小売、流通、ロイヤルティプログラム等で、この技術の導入を検討しています。
ニュージーランド航空チーフ・デジタル・オフィサーのアヴィ・ゴランは、ブロックチェーンの活用が急速に進む中、今後の可能性に期待し、次のように述べています。
「システムの効率性と安全性により、ブロックチェーン技術は旅行業界に大きなイノベーションをもたらし、新しいビジネスモデルやコラボレーションの機会を創りだしていく可能性があります」
この度、ニュージーランド航空は、旅行業向けプラットフォームを提供するスイスのワインディング・ツリーと提携しました。ワインディング・ツリーは、ブロックチェーンを用いて航空会社やホテルなどのサプライヤーとセラーを直接つなぐという、旅行業界において世界初のマーケットプレイスの開発に取り組んでいます。
「ブロックチェーン技術については研究段階ですが、同技術は、既存のチャンネルと並行して、航空券やそれに付随する商品を合理的に小売販売する方法を見つけ出す可能性を秘めています。販売経路から複雑さを取り除くことで、お客様にはお得な価格で提供できるとともに、航空会社としても迅速かつ安全な情報共有による恩恵を得られます」とゴラン氏は述べています。
ワインディング・ツリーの創設者兼CEO マクシム・イズマイロフ氏は、ワインディング・ツリーは現在の旅行流通市場の代替となるシステムであるとし、次のように述べています。
「BtoBマーケットプレイスシステムがブロックチェーンをベースとした旅行予約取引を実現することで、新興企業やその他企業は旅行サービスプロバイダーのオファーに直接アクセスすることが可能となります」
「私たちはブロックチェーン技術を旅行業界にもたらし、イノベーションの機会を創る重要な第一歩となる、ニュージーランド航空との提携をとても嬉しく思っています」とイズマイロフ氏は述べています。
ニュージーランド航空はこれまで、顧客満足度向上に向けたイノベーション導入のため、様々な先進技術パートナーと連携し、協力してきました。例えば、AIを活用したチャットボット「オスカー」は、公式ウェブサイトやニュージーランド航空のモバイルアプリを通じて、お客様からの問い合わせに対応しています。また、ソーシャルロボット「チップ」の実験では、今年初めにシドニー空港でチェックイン時のお客様をサポートしました。
なお、このほどドイツのルフトハンザグループも、ワインディング・ツリーとの提携を発表しています。
※本件は、 2017 年 11月 23日にニュージーランドで発表されている内容です。
【ニュージーランド航空について】
ニュージーランド航空は、1940年に設立された国際航空会社です。ニュージーランド国内をはじめ、アジア太平 洋を含む18ヶ国50都市以上への直行便を運航し、スターアライアンスに加盟しています。日本からニュージーランドへ直行便を運航する唯一の航空会社でも あります。ニュージーランド国内は玄関口のオークランドを中心に約20都市を結び、また、全日空とのコードシェア便により、日本各地からの乗り継ぎも便利 です。同社は、AirlineRatings.comの「エアライン・オブ・ザ・イヤー」(2014年から5年連続)や、2017年に新設されたトリップアドバイザー「トラベラーズチョイス™ 世界の人気エアライン2017」をはじめ、毎年数々の賞を受賞しており、安全性、定時性、サービスのクオリティ、環境への配慮など様々な面で高い評価を受けています。
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