大幅な減便および運休を決定

ニュージーランド航空は、新型コロナウイルス(COVID19)が旅行需要にもたらす影響を踏まえ、ネットワーク全体における減便および運休を発表しました。

2020年3月16日

また、世界的に旅行制限がかけられる中で、運航および財務への影響を十分に精査する時間が必要なことから、本日の証券取引を停止しました。

ニュージーランド航空は長距離ネットワークにおいて、今後数か月間でキャパシティを85%減とし、ニュージーランド国籍のお客様の帰国、そしてアジア・北米との貿易ルートを維持するための最小限の便数にて運航します。スケジュール詳細については、数日中にお知らせします。

影響が出る長距離ネットワークの対象路線として、オークランドとシカゴ、サンフランシスコ、ヒューストン、ブエノスアイレス、バンクーバー、成田、ホノルル、デンパサール、台北の各都市を結ぶ路線を、330日から630日まで運休いたします。ロンドン-ロサンゼルス線については、320日(ロサンゼルス発)/321日(ロンドン発)から630日まで、運休いたします。

タスマン路線、太平洋諸島路線については、4月から6月にかけて大幅な減便を予定しています。スケジュール変更の詳細は、今週後半に発表いたします。

ニュージーランド国内線においては、4月、5月に約30%の減便を予定していますが、運休路線はありません。

前例のないレベルのスケジュール変更のため、ご出発が48時間以内の方、ならびにニュージーランドまたは母国に緊急帰国する必要がある方を除き、当面のお問合せをお待ちいただくようお願いしております。

ニュージーランド航空CEOのグレッグ・フォランは、各航空会社が前例のない課題に直面している中で、ニュージーランド航空は他社よりも進んだ対応ができる状況にあるとして、次のように述べています。

「ニュージーランド航空社員の忍耐力、回復力は並外れて優れており、社員がお客様へ向ける献身と情熱の気持ちにはいつも驚いています」

「私たちは、無駄のないコストベース、強力なバランスシート、十分な手元資金、優れたブランド、そして毎日期待された成果を上回るチームを兼ね備えた、俊敏な航空会社です。また、協力的なパートナー会社もいます。ニュージーランド政府とも協議しているところです」

旅行の需要低迷を受け、ニュージーランド航空はコストベースの見直しを続けており、また正社員の人員見直しも始める必要があます。このプロセスにおいて、労働組合との連携が重要な役割であることを認識しています。

「これから少なくとも数か月は、人員を含めてより少ないリソースで済む小規模の航空会社になることを受け入れていきます。これまでは、社員の無給休暇や、残日数の多い有給休暇取得を促すなど、さまざまな措置を展開してきましたが、それにも限界はあります。社内の一部スタッフの配置転換や、他の組織のサポートにも取り組んでいます」

フォランは、ニュージーランド航空には8,000人以上の社員を代表する労働組合が主に4つあり、すべてのスタッフにとって適切な成果を出せるよう、組合の代表者たちと建設的な会話を重ねているとして、以下のように話しています。

4つの組合(E tūAMEANZALPAFederation of Air New Zealand Pilots)のリーダーたちがニュージーランド航空と関わりながら、組合メンバーの利益を積極的に代弁してくれていることに感謝したいと思います。今回のことは私たち全員で取り組まなければならず、前例もありません。そして、今コストを削減して収益を上げるために適切な策を講じなければ、新型コロナウイルス(COVID19)の影響が落ち着きをみせ、ニュージーランド航空が前進できるタイミングで、ベスト・ポジションにいることはできないのです」

ニュージーランド航空取締役会は、コスト削減策の一環として2020年末まで自らの報酬の15%減額を決定しました。

証券取引停止は、本リリース発表後も継続しています。

 

※本件は、2020年3月16日にニュージーランドで発表されている内容です。

 

【ニュージーランド航空について】

ニュージーランド航空は、1940年に設立された国際航空会社です。ニュージーランド国内をはじめ、アジア太平 洋を含む18ヶ国50都市以上への直行便を運航し、スターアライアンスに加盟しています。日本からニュージーランドへ直行便を運航する唯一の航空会社でも あります。ニュージーランド国内は玄関口のオークランドを中心に約20都市を結び、また、全日空とのコードシェア便により、日本各地からの乗り継ぎも便利 です。同社は、AirlineRatings.comの「エアライン・オブ・ザ・イヤー」(2014年から6度目)、「ベスト・プレミアム・エコノミー」(2014年から6年連続)や、2017年に新設されたトリップアドバイザー「トラベラーズチョイス 世界の人気エアライン」をはじめ、毎年数々の賞を受賞しており、安全性、定時性、サービスのクオリティ、環境への配慮など様々な面で高い評価を受けています。
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