ニュージーランド航空 使い捨てプラスチック削減に向けた新たな試みを開始

ニュージーランド航空は使い捨てプラスチックと二酸化炭素排出量の削減を目指し、新たな機内食用食器やカトラリーを国際線エコノミークラスに導入しました。

2021年9月24日

これまでラロトンガ行きの4本のフライトで、持続可能な再生紙バガス*やロータブル(再生)プラスチック**を使用した2種の皿と木製(バーチウッド)カトラリー***の試験導入をおこなってきました。これらの持続可能な素材に切り替えることで、毎年約2,800万点の使い捨てプラスチック廃棄物削減につながる可能性があります。

ニュージーランド航空チーフ・カスタマー&セールスオフィサー、リアン・ゲラティは機内で使用する素材について見直しをおこなうのに今が適切な時期であると述べ、以下のようにコメントしています。


「現在使用しているサービスウェア(機内食用の食器やカトラリーなど)は10年以上前に設計されたものです。私たちはプラスチック汚染の影響を深刻に受け止め、未来を見据えたサービスウェアに切り替えることで、機内オペレーションから大量の使い捨てプラスチックを削減していきます」

「使い捨てプラスチックを廃止し、一部の国際線でより持続可能なサービスウェアを試験導入することにより、サービスウェアが環境に与える影響を減らすための試みを続けていきます」

「ここ数年間、お客様の未来体験創造のためFuture Aircraft Cabin Experience(FACE)プログラムに取り組んでいます。コロナ禍は私たちにその取り組みの一部を加速する機会を与えてくれました。 私たちは以前よりも優れた、より持続可能な代替案に移行したいと考えており、これは私たちの戦略において重要な分野です」

「私たちは、二酸化炭素排出量から原材料に至るまですべてを検討し、今回の試験で使用したサービスウェアに反映させました。将来的には、ネットワーク全体で展開する予定です」

「また、バーチウッドのほか竹製のカトラリーも試用し、お客様に最適なものを見つける計画もあります」

 

ニュージーランド航空は、廃棄物及びプラスチック削減のために、以下のような取り組みもおこなっています。

  • 未開封のペットボトル飲料水、クッキー、お茶の箱などを再投入することで、3600万点以上の製品が埋め立て地に送られるのを防いでいます。
  • 2018年以降、グローバルネットワークと地上拠点全体で、5,500万点の使い捨てプラスチック製品を、より影響の少ない代替品に移行もしくは完全に削除しました。

 

より持続可能なサービスウェアオプションに切り替えることで、毎年約2800万点の使い捨てプラスチック皿とナイフ、フォーク、スプーンを削減することができます。

 

バガス
バガスは再生可能で豊富な天然の農業副産物(植物繊維)から作られています。その他の素材に比べて二酸化炭素排出量を削減することができます。

 

 ロータブル(再生)プラスチック
軽量で丈夫な素材でできており、滅菌をおこなうことで寿命がくるまで循環可能な製品です。

 

バーチウッド・カトラリー
再生可能なバーチウッド(樺材)でできており、現在のエコノミークラスで使用しているカトラリーよりも二酸化炭素排出量を削減することが可能です。

 ※本件は、2021年9月24 日にニュージーランドで発表されている内容です。

 

 【ニュージーランド航空について】
ニュージーランド航空は、1940年に設立された国際航空会社です。ニュージーランド国内をはじめ、アジア太平洋を含む19ヶ国50都市以上への直行便を運航(2020年1月現在)し、スターアライアンスに加盟しています。日本からニュージーランドへ直行便を運航する唯一の航空会社でもあります。ニュージーランド国内は玄関口のオークランドを中心に約20都市を結び、また、全日空とのコードシェア便により、日本各地からの乗り継ぎも便利です。同社は、AirlineRatings.comの「エアライン・オブ・ザ・イヤー」(2014年以降6度目)、「ベスト・プレミアム・エコノミー」(2014年から6年連続)や、2017年に新設されたトリップアドバイザー「トラベラーズチョイス™ 世界の人気エアライン」をはじめ、毎年数々の賞を受賞しており、安全性、定時性、サービスのクオリティ、環境への配慮など様々な面で高い評価を受けています。
公式サイト: https://www.airnewzealand.jp
Facebook: https://www.facebook.com/AirNZJP