ニュージーランド航空、次世代航空機プログラム遂行のためBETA ALIA導入を発表

2023年12月6日
  • ニュージーランド航空、最初の次世代航空機としてBETAのALIA CTOLを選択
  • この電動航空機は、2026年までに商業用デモ飛行を実現させるという航空会社の目標を達成するために購入された
  • ニュージーランド・ポストが貨物専用サービスのデモンストレーターとなることを発表
  • 2024 年初頭、次世代航空機の拠点となる2空港を発表

ニュージーランド航空は、「Mission NextGen Aircraft」プログラムにおける同社初の次世代航空機としてALIAの購入を発表しました。

電動航空宇宙会社BETA Technologiesが設計したこのバッテリー駆動の全電気航空機は、2026年にニュージーランド航空の機材に加わる予定です。ニュージーランド航空は、従来型の離着陸型ALIAを購入しました。

今回の発表は、ニュージーランド航空による18カ月間の評価と検討を経て行われました。 「Mission NextGen Aircraft」プログラムを通じて30 の組織からアイデアと見識を募り、2026 年に次世代航空機を使用した商業飛行を開始するという目標に向けて緊密に連携するパートナー 4 社を選択しました。BETA の ALIA は、このプログラムにおける最初の商業用発注となります。

ニュージーランド航空は、手始めにニュージーランド・ポストと提携して貨物専用サービスとして、ニュージーランド全土の空港との関心表明(EOI)プロセスを通じて選ばれた路線にて運航を開始します。

ニュージーランド航空の最高経営責任者(CEO)グレッグ・フォランは、この航空機の導入により、ニュージーランド国内で排出ガスの少ない航空機を運航するというニュージーランド航空の取り組みがより強化されると述べています。

「これはニュージーランド航空が目指す壮大な計画の小さくとも重要な一歩になります」

「航空業界の脱炭素化は簡単なことではありません。多くのやるべきことがあります。私たちはテクノロジーやインフラ、運用方法、規制などの改定を加速していく必要があります」

「この航空機は当社の既存の航空機との入れ替えではなく追加するものですが、その変化をもたらすきっかけになるでしょう。ALIAの運航により、私たちは知識を深め、2030年以降、より大型の機材に代わる次世代航空機を飛行させるために航空システムに必要な変革を進めたいと考えています」

BETA社の設立者兼最高経営責任者(CEO)カイル・クラークは、航空業界の脱炭素化に対するニュージーランド航空のアプローチを称賛しています。

「ニュージーランド航空は、脱炭素化という自社の野望の達成と、より広範囲な航空業界を変えるために、テクノロジーをできるだけ早くスケールアップすることに重点を置いています」

「この1年余、私たちはパートナーシップ、コラボレーション、そして勤勉な取り組みを通じて、ニュージーランド航空の先進的でありながら実用的で系統的なイノベーションへのアプローチを見てきました」

「航空会社の運航ニーズを満たすソリューションとして当社の技術に確信を持っていただいたことに感謝しており、2026年にALIAを市場に投入するにあたり、今後も手を取り合って進めていくことを楽しみにしています」

「Mission NextGen Aircraft」プログラムの動画はこちら、またはメディア・アセットのダウンロードはこちら

ポイントまとめ

  • ニュージーランド航空は、ALIA の従来型離着陸 (CTOL) バージョンを導入します。
  • ニュージーランド航空は、1機の注文を確定しています。これには 2 機追加できるオプションと、さらに 20 機の権利を伴います。
  • ALIA はテスト飛行において1 回で480キロメートル 以上飛行しました。 ニュージーランド航空が導入する初期便では、飛行距離約150 キロメートルの路線での運航を検討しています。
  • ニュージーランド航空が運航しようとしている飛行距離が短いことを考慮し、ALIAは1500メートルから3000メートルの間の低い高度で飛行する予定です。
  • ALIA の機体重量は 3 トン、長さは 12 メートル強、最高時速 270キロメートル で飛行します。
  • バッテリーのフル充電には 40 ~ 60 分かかることが予想されます。
  • 航空業界には厳格な安全性とリスク管理の文化があります。 この航空機は試験に合格し、ニュージーランド民間航空局によって安全に飛行できると認定された場合にのみ運航されます。

【ニュージーランド航空について】
ニュージーランド航空は、スターアライアンスに加盟し、国際航空会社としてアジア太平洋を含む19ヶ国50都市以上への直行便を運航(2020年1月時点)しています。日本からニュージーランドへ直行便を運航する唯一の航空会社であり、充実したフライトネットワークで、玄関口オークランドからニュージーランド国内20都市以上への乗り継ぎが可能です。
日本では成田-オークランド路線を毎日1便運航しており、2023年11月30日から2024年3月31日までの期間は週3便を増便し、787-9型機にて週10便の運航を予定しています。
2023年、安全性と製品の格付けウェブサイトAirlineRatings.comにて7度目となるエアライン・オブ・ザ・イヤーを受賞。乗った瞬間からニュージーランドの自由さ、あたたかさを感じていただけるニュージーランド流のフレンドリーなおもてなしにご好評をいただいております。

 

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