ニュージーランド航空、2024年通期決算と最終配当を発表

ニュージーランド航空は本日、2024年度の税引前利益を2億2,200万ドル(前年同期は5億7,400万ドル)と発表しました。
2024/08/29
  • 税引前利益 2億2,200万ドル
  • 税引き後純利益 1億4,600万ドル
  • 旅客収入 59億ドル
  • 流動性 15億ドル
  • 1株1.5セントの未精算最終配当が発表され、その結果、年間普通配当の総額は1株3.5セントとなりました。

ニュージーランド航空は本日、2024年度の税引前利益を2億2,200万ドル(前年同期は5億7.400万ドル)と発表しました。これは、ニュージーランドの国境再開に伴い過去最高の業績を記録した前年度に比べ、予想された減少でした。税引き後純利益は1億4,600万ドルでした。

ニュージーランド航空は上半期の業績は堅調であるものの、下半期は運航と経済の圧力の影響が顕著になり、ますます厳しい結果となりました。

特に企業や政府部門において、ニュージーランドの困難な経済環境が下半期の国内需要の悪化を促しました。世界中でプラット・アンド・ホイットニー社製PW1100エンジンのメンテナンスが加速しているため、同社の最新で効率的なエアバスNEO型機のうち最大6機が運航を停止しています。既存のボーイング787ドリームライナーを動かすトレント1000エンジンの継続的な追加メンテナンスの必要性と、市場におけるスペア部品の減少により、最大3機のドリームライナーが地上待機していることもあります。アメリカの航空会社との競争激化やインフレの累積的な影響とともに、これらの問題は同社の2024会計年度の運航と財務の実績に大きな影響を及ぼしています。

主に国際長距離路線ネットワークの容量が23%増強されたことにより、旅客収入は11%増の59億ドルとなりました。この増加は、需要環境の悪化と競争激化によりいくぶん相殺されました。さらに、旅客収入の59億ドルには、償還の可能性が極めて低いと判断された未使用の顧客クレジットの破棄額9,000万ドルも含まれています。

年間の平均ジェット燃料価格は若干低下したものの、路線ネットワーク全体の容量の拡大により燃料費総額は約1億9,000万ドル増加しました。容量の拡大や、コストベース全体における広範なインフレに牽引され、燃料費以外の営業費用は収入を上回る速度で増加しました。

2億2,500万ドルの燃料費以外の運航費インフレが同社の業績の大きな障害となりました。着陸料、航空航行料、工学材料が主な上昇原因となり、燃料費以外の運行費は6%上昇したため、過去5年間のインフレの累積影響は20~25%に達しました。路線ネットワークの拡大はある程度のメリットをもたらしたものの、同社がサプライチェーンの継続的な混乱に対処するために余分なコストを負担しているため、利益が相変わらずコロナ前の水準を下回っています。

同社の貸借対照表の堅調さと本日発表された決算に基づき、株主は1株1.5セントの未精算最終配当を受け取ることになり、年間普通配当の総額は1株3.5セントとなります。配当金は9月13日現在の株主名簿に記録された株主に9月26日に支払われます。

ニュージーランド航空会長のデーム・テレーズ・ウォルシュは、ニュージーランド航空がこれまでの数々の困難に立ち向かった11,700人の社員の努力と苦労を称えました。

「マクロ経済と営業の両面で困難な1年でした。ニュージーランド航空のチームの皆様には、素晴らしいスキルとマナアキ(厚情)でこれらの問題に対処してくれたり、将来を重視する航空会社になるために何をすべきかを見失わずにいてくれたことに感謝したいです。

「これらの課題は、早く解消するものもあれば時間がかかるものもありますが、いずれにせよ本年度の当社の業績に大きな影響を与えました。本日、税引前利益が2億2,200万ニュージーランドドルであったと発表しましたが、もし計画どおりに機材を運航しスケジュールを維持できていれば、補償金を差し引いた後でも、利益はおよそ1億ニュージーランドドル多かったと見込んでいます

短期的な問題にもかかわらず、お客様にワールドクラスの旅行体験を提供するというニュージーランド航空の社風と約束を守りながら、収益改善の機会に力を注いでいるとデーム・テレーズは述べています。

「貸借対照表は堅調であるため、私たちのチームやお客様にとって重要な分野に投資をしながら、これらの問題を慎重に対処する能力があります。私たちのプランとチームの強さを信じていて、この大変な時期を乗り越え、今後の機会を活かしていきたいと思います」

ニュージーランド航空の最高経営責任者(CEO)であるグレッグ・フォランは、大きな外的混乱に直面する中、お客様とニュージーランド航空のチームの変わらぬサポートに感謝していると述べています。

「今年、ニュージーランド航空をご利用の際、やむを得ずスケジュールの変更により影響を受けたお客様のご協力と忠誠心に感謝したいです。私たちは、ニュージーランド航空をご利用いただくことを当然のことだと考えておらず、お客様の忍耐強さに非常に感謝しています。

「運航中断を最小限に防ぐため、ボーイング777‐300ERを3機借り、予備エンジンを追加で確保し、路線ネットワークとスケジュールを調整することにより、より高い信頼性を提供できるように早急に対応しました。私たちのチームが達成できたことに非常に誇りに思っていますが、中断の影響を負ったお客様にはご迷惑をかけたこと承知しています。

 「私たちが直面している問題は、ニュージーランド航空だけの問題ではありません。サプライチェーンや航空機納入の遅れ、費用の増大、工学などの主要分野での労働力不足は、国際航空産業の多くの航空会社が直面している大きな問題です。しかし、現実的には、このような世界的の問題が続く間、私たちニュージーランド航空は2025年度も、厳しい状況が続くと予想しています」

ニュージーランド航空は基本的に良好な状態にあり、現在の世界の状況に惑わされずに、同社の目的を果たしていきたいとフォランは述べています。

「この不安な環境を乗り越えながら、私たちは大局的な視点に集中し続けます。つまり、私たちができることを全てやり、お客様とチームのニーズを重視し、将来のために投資していきたいです。'Kia Mau'のビジネス戦略により、ニュージーランド航空の中核的な能力の改善を推進し続けており、多くの面でかなりの進歩を遂げることができました。

「優れたカスタマーサービスと競争力のある運賃を提供することが、ニュージーランド航空の重要な優先事項です。そのためには、コストベースに関する継続的な規律が必要であり、管理可能なコストベースの改善を追求するだけでなく、従業員数を2%削減するなど、調整を行う予定です。

「今後5年間で航空機関連の資本支出は32億ドルに達すると予想しており、将来に向けた投資に引き続き全力を注いでいます。この資本支出には、既存のドリームライナー14機の複数年にわたる大規模な内装改修プログラムも含まれています。2025年末には、新たなGE製ボーイング787-9型機が納入される予定であり、これによって、継続的な成長、コスト効率、路線ネットワーク拡大の機会ができるようになります」

フォランはさらに、2025年度上半期まで続くと予想される現在の経済・営業状況にもかかわらず、同社が効果的な運航に集中していると結論づけました。

 

見通し

ニュージーランド航空は本日、2024年度下半期の業績に大きな影響を与えた複数の取引環境について説明しました。特に、ニュージーランド国内の厳しい経済状況による需要の低下、インフレによる累積的なコスト上昇圧力、機材の利用可能性に関する問題、そして米国路線での激しい競争が挙げられています。

ニュージーランド航空は、こうした取引状況が2025年度上半期も同様であると予想しています。不透明な状況が続いているため、現時点では見通しの開示は行いません。

 

【ニュージーランド航空について】

ニュージーランド航空は、スターアライアンスに加盟する国際航空会社で、ニュージーランドと日本を含むアジア、オセアニア、北米、南太平洋諸国間を運航。日本からニュージーランドへは直行便で毎日1便運航しています。玄関口オークランドからは、充実したフライトネットワークでニュージーランド国内20都市以上への乗り継ぎが可能です。

2023年、安全性と製品の格付けウェブサイトAirlineRatings.comにて7度目となるエアライン・オブ・ザ・イヤーを受賞。さらに2024年は、同サイトの世界で最も安全な航空会社1位を獲得。乗った瞬間からニュージーランドの自由さ、あたたかさを感じていただけるニュージーランド流のフレンドリーなおもてなしにご好評をいただいております。

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