ニュージーランド航空、50万リットルの持続可能航空燃料を受領

ニュージーランド航空は、この度、持続可能航空燃料(SAF)50万リットルを受領しました。首都ウエリントンへのSAF配送はこれが初めてであり、2050年までに二酸化炭素排出量をゼロにする目標に向けた、さらなる一歩です。
2024/06/26

燃料は中国のEcoCeresによって100%使用済み調理油から製造され、エクソン・モービルによって供給・混合されました。これはオークランドからウエリントン間をA320機で飛行する際の飛行回数165便分に相当します。ウエリントンへのSAF配達は、化石ジェット燃料と比較して少なくとも80%のライフサイクル炭素排出削減に値します。

ニュージーランド航空の、チーフ・サステナビリティ・アンド・コーポレート・アフェアーズ・オフィサーであるキリ・ハニフィンは、ニュージーランド航空の運営において、化石燃料のみの使用から脱却することが非常に重要だと述べています。

「ニュージーランドを含む世界経済は、気候変動の主な要因である化石燃料への高い依存から急速に脱却しなければなりません。国内や海外との移動の際に、飛行機に大きく依存している南太平洋の小さな島国にとって代替燃料はより重要です。航空輸送は、ニュージーランドの貿易および観光部門を支えるうえで非常に重要な役割を果たしています」

「ニュージーランドの経済向上させる活動を継続するためには、私たちはできる限り速やかに低炭素未来への移行を進めなければなりません。現時点では、SAFは航空業界がこの方向に進むための重要な手段です」

「航空会社はSAFの供給契約を10年先、またはそれ以上を見据えて結んでいるので、遅れを取らないためにもニュージーランドは最初からこの取り組みに参加する必要があります。購入しているSAFの量は化石ジェット燃料の使用量に比べて非常に少量ですが、代替燃料の生産者に対して私たちは積極的であるという重要なシグナルを送ることになります」とハニフィンは述べています。

「ここ数ヶ月間で、SAFに関する国際的な機運は高まり、航空会社、政府、空港、燃料会社が急速に代替燃料の利用に乗り出しています」

「2026年から、シンガポールとバンクーバーからの帰国便ではSAFの搭載が義務付けられます。日本は2030年からSAFの使用を義務付けることを発表しており、他の国々、オーストラリア、インドネシア、香港、中国から出発するすべての航空会社に対するSAFの義務付けも示唆されています」

「さまざまな地域でのこうした動きは、代替燃料の生産を刺激し、石油・ガス会社に化石燃料からの移行への加速を促すことになるでしょう」

気候変動大臣サイモン・ワッツ氏は、「輸送エネルギーはニュージーランドの総排出量の18%を占めています。ニュージーランドが低排出量の未来へと移行する中で、業界が持続可能な慣行に向けて歩みを進めているのは心強いことです」と述べています。

国際航空運送協会(IATA)は最近、2024年にSAFの生産が3倍に増加する見込みであると発表しましたが、それでも航空燃料全体の0.53%しか供給できないとされています。ニュージーランド航空は現在、代替ジェット燃料の地域生産の可能性を探る2つの実現性調査に関与しています。

 

注記

  • 輸送されたSAFはニュージーランド航空のATR航空機で使用されます
  • この50万リットルの供給は使用済み食用油から作られ、ニュージーランドのジェット燃料供給に追加される予定です
  • 持続可能な航空燃料は、従来のジェット燃料と比較して、ライフサイクルベースで温室効果ガスの排出を大幅に削減できる資源から得られる航空燃料の一種です。SA​​F は、従来の化石ベースのジェット燃料の直接的な代替品として設計されており、一度混合すると、大幅な変更を必要とせずに既存の航空機やインフラストラクチャで使用できます
  • 持続可能な航空燃料は、植物油、廃油、農業残渣、都市固形廃棄物、木質バイオマスなどの再生可能な資源から得られ、ライフサイクル全体の温室効果ガス排出量を最大 80% 削減します

【ニュージーランド航空について】

ニュージーランド航空は、スターアライアンスに加盟する国際航空会社で、ニュージーランドと日本を含むアジア、オセアニア、北米、南太平洋諸国間を運航。日本からニュージーランドへは直行便で毎日1便運航しています。さらに2024年10月27日から2025年3月29日までの期間は週3便増便し、週10便の運航を予定しています。玄関口オークランドからは、充実したフライトネットワークでニュージーランド国内20都市以上への乗り継ぎも可能です。

2023年、安全性と製品の格付けウェブサイトAirlineRatings.comにて7度目となるエアライン・オブ・ザ・イヤーを受賞。さらに2024年は、同サイトの世界で最も安全な航空会社1位を獲得。乗った瞬間からニュージーランドの自由さ、あたたかさを感じていただけるニュージーランド流のフレンドリーなおもてなしにご好評をいただいております。

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