CO2排出に関する任意貢献プログラムのよくある質問

空の旅は、温室効果ガスの排出だけでなく、CO2以外の温室効果ガス排出にも影響を与えます。CO2排出に関する任意貢献プログラムは、お客様のフライトによる気候への影響を排除、削減、軽減するものではありません。当プログラムでは、お客様のフライトから発生する排出量を計算し、その排出量と同等のカーボンクレジットを購入いただき、相殺します。カーボンクレジットの資金は貢献の半分に充てられます。残りの半分は、アオテアロア（ニュージーランド）の生物多様性保全に役立てられます。

カーボンクレジットとは、回避または削減されたカーボン換算量1トンを表す単位のことです。カーボンクレジットは、大気中の温室効果ガス排出が削減することが検証されたプロジェクトに対して発行されます。例えば、あるプロジェクトが10トンの排出量を削減できると検証された場合、10のカーボンクレジットを受け取ることができます。

カーボンクレジットが購入されると、排出を回避または削減するプロジェクトにその資金を提供します。カーボンクレジットが無効化（登録機関によっては「キャンセル」）されると、そのクレジットは永久に流通から外され、他の購入者が再び使用することはできなくなります。

カーボンクレジットは、温室効果ガスが大気中に放出されるのを防ぐ、あるいは大気中に放出された温室効果ガスを除去・吸収することを検証されたプロジェクトによって獲得することができます。

認証された登録機関は、認証した第三者が活動を検証し、活動が実際に行われた時点で、カーボンクレジットを発行します。そして組織は、そのカーボンクレジットを購入することができます。各カーボンクレジットは、二重にカウントされることのないよう、固有のシリアル番号が与えられます。

環境省は、自主的な気候変動緩和のための中間ガイダンスにおいて、カーボンクレジットが、自主的な貢献として信頼に足るとみなされるために満たすべき国際的に合意された原則を次のように言及しています。

• 透明性があること
• 実効性、計測可能で検証可能であること
• 付加的なものであること
• 重複して計算されていないこと
• 漏れへの対処が行われていること
• 恒久的であること

ニュージーランド航空はCHOOOSEと提携し、これらの基準を満たす炭素クレジットを調達しています。

カーボンクレジットは、二酸化炭素換算トン（CO2-e）で取引されます。一旦、カーボンクレジットが購入されると、流通から取り除かれるために永久的に無効化される必要があります。

二酸化炭素は主に化石燃料の使用によって発生する温室効果ガスですが、地球温暖化の原因となる温室効果ガスは他にもあります。

通常、すべての温室効果ガスは二酸化炭素等量（CO2-e）で表現されます。これは、他のガスの量を同じ地球温暖化係数を持つ二酸化炭素等量に換算することで、「地球温暖化係数」に基づいたさまざまな温室効果ガスの排出量を比較するために使用される尺度です。このため、カーボンクレジットは通常「カーボン」やCO2-eで取引されます。

ニュージーランド航空では、社員が業務で移動する際に排出されるカーボンクレジットを購入し、償却しています。

ニュージーランド航空での移動による排出量は、国際航空運送協会(IATA)が推奨するRP1726の方法に基づいて計算されます。この方法論では、次の要素を考慮されます。

• 移動距離
• サービスクラス（エコノミー、プレミアム・エコノミー、ビジネス・プレミア）
• ニュージーランド航空固有の排出係数
• 放射強制力係数

各フライトの排出量は、乗客の座席ごとに計算されます。プレミアム・エコノミーとビジネス・プレミアの座席は、機内でより大きなスペースを占めるため、フライトで発生する排出量の割合が大きくなります。 

排出係数は、特定の活動の1単位の生産に関連する 排出量を表す数値を表します。排出係数は、活動データをその活動に関連する 排出量に変換するために使用されています。

ニュージーランド航空は、固有の排出係数を計算するために、IATA推奨慣行RP 1726の方法を使用しています。これらニュージーランド航空固有の排出係数は、通常、特定の航空機タイプ、運航ルート、そのルートで過去に収集された燃料データを考慮しています。

これらのニュージーランド航空固有の排出係数は、予約の過程に組み込まれているCHOOOSE排出量計算機で使用されています。業界平均に頼るのではなく、ニュージーランド航空便の特定の旅程で発生する排出量をより正確に見積もっています。

2023年7月19日以降に購入された拠出金については、CHOOOSEが提供する排出量推定値が、ISO14064-1:2018に基づき、認証されています。監査には、CHOOOSEがニュージーランド航空固有のデータを使用して精度を向上させること、および以下の情報源からの評価基準が含まれます。

• ISO14064-1:2018 温室効果ガス-第 1 部：温室効果ガスの排出及び除去の定量化及び報告のための組織レ ベルでのガイダンス付き仕様書
• 持続可能な開発のための世界経済人会議（WBCSD）/世界資源研究所（WRI）の「温室効果ガス・プロトコル、企業会計および報告基準-改訂版」（2004年）
• IATA Recommended Practice 旅客1人当たり1726 CO2計算方法

航空路線の排出係数には、高高度における航空路線の移動に起因する排出の放射強制力を考慮するための乗数を適用することができます。放射強制力は、水蒸気、飛行機雲、間接的な温室効果ガスの排出など、航空によるより広範な気候への影響を説明するのに役立ちます。ニュージーランド航空は、旅客排出量の計算に放射強制力を含めており、これはフライトによる実際の温室効果ガスへの影響を考慮しています。 

放射強制力およびCO2以外の影響については、現在も研究が進められているが、ニュージーランド航空は、CO2以外の影響を生み出す航空会社の役割を認めています。 

ニュージーランド航空は、ニュージーランド環境省が推奨する「排出量測定ガイダンス」（2022年8月）に従い、CHOOOSE排出量計算の二酸化炭素成分に1.9の係数を適用しています。 

いいえ、この貢献はカーボンクレジットに加えて行われるものです。この資金は、アオテアロア（ニュージーランド）における生物多様性の成果を促進するプロジェクトに直接貢献します。

環境省は「Environment Aotearoa 2022」報告書の中で、アオテアロアの貴重な自然環境、河川、生態系の衰退の現状について改めて概説しました。アオテアロアの生物多様性は危機に瀕しています。自然環境を再生、保全、保護することは、以下のような様々な利益をもたらします。

• カーボンの吸収
• 土壌の健全性の向上
• 生態系の回復力と動植物の回復支援
• 人々の健康と福祉のサポート

本貢献プログラムでは、集まった資金の50％を国際プロジェクトに関連するカーボンクレジットの購入に充て（CHOOOSEがカーボンクレジットを調達、管理、償却するための15％の管理手数料を含む）、残りの50％を Trees That Count に寄付し、アオテアロア各地の植林プロジェクトに自生樹木を追加供給することで、植林プロジェクトの努力を増幅し、アオテアロア固有の生物多様性の回復、再生、保護を支援します。

Air New Zealand does not offer a carbon credit only option. Protecting Aotearoa's natural environments is important to Air New Zealand and the biodiversity contribution provides a link to Aotearoa based projects.

本貢献は税額控除の対象にはなりません。Trees That Count は登録慈善団体The Project Crimson Trustのプログラムです。税額控除を希望する場合はwww.treesthatcount.co.nz に直接寄付してください。

私たちは CHOOOSE と提携し、国際的なプロジェクトとして審査・認証されたとカーボンクレジットを提供しています。

私たちは、第三者から検証・確認されたプロジェクトを、パートナーであるCHOOOSE が審査し、選んでいます。プロジェクトはすべて、Verified Carbon Standardのような国際的に認知された炭素基準によって認証されており、BeZeroのような他の信頼できるカーボンの格付け機関によって評価されています。プロジェクトは以下の基準を満たしている必要があります：

• 実在するプロジェクトであること
• 測定可能で恒久的な排出削減
• 日常業務の概要に追加するものであること。
• 承認された第三者機関による独立した検証

お客様の自主的な排出貢献は、生物多様性貢献を含むポートフォリオ価格に基づいて計算されます。現在、CO2-e1トン当たり35.05ドルです。

この価格の50％がパートナーである CHOOOSE に支払われ、CHOOOSEはその価格（管理手数料を差し引いた額）を使って、あなたのフライト分によって発生した排出量に見合うカーボンクレジットを購入します。残りの50％は、アオテアロアを拠点とする生物多様性プロジェクトに寄付されます。

CHOOOSE™は、ニュージーランド航空のお客様のフライトの排出量を計算し、航空会社の予約体験を通じて気候変動対策に貢献できるプラットフォームを提供しています。CHOOOSEは、パートナー企業がお客様と接するあらゆる場所で、気候変動への取り組み（検証済みのカーボン炭素クレジットなど）を組み込んだ気候変動プログラムを構築、管理、報告することを支援しています。

ノルウェーに本社を置くCHOOOSEは、世界中に企業パートナーと従業員を擁しています。詳しくは www.chooose.today  をご覧ください。

いいえ、ニュージーランド航空は、予約k時にお客様がカーボンフットプリントのオフセットを選択された場合でも、お客様個人を特定できる情報をCHOOOSEと共有することはありません。CHOOOSEは、出発地、目的地、航空機の種類、客室クラスなどの情報に基づいて排出量を計算します。予約の詳細を含むお客様の個人情報は、ニュージーランド航空の個人情報保護方針（リンク）に従って取り扱われます。

ニュージーランド航空は、自主的な排出権貢献プログラムによって購入されたカーボンクレジットに対してマージンを得ていません。

CHOOOSEは、カーボンクレジットの調達、供給、償却に関連する管理コストを賄うため、少額の手数料を徴収しています。 詳しくは、CHOOOSE利用規約 をご覧ください。

任意貢献プログラムのカーボンクレジットは、カーボンクレジット登録機関に登録されます。カーボンクレジットを購入すると、そのクレジットは流通から外されます。つまり、グローバル・プロジェクトが登録されている任意貢献市場の登録にて「償却」されます。償却は年に2回行われます。

カーボンクレジットを償却すると、すべての登録機関において、永久的に流通から除外されます。

貢献プログラムでは、Verraの Verified Carbon Standard（VCS）に基づいて認証され、Verraレジストリ に登録されたプロジェクトのカーボンクレジットを使用します。

Verified Carbon Standard（VCS）プログラム は、世界で最も広く利用されている自主的な温室効果ガス（GHG）クレジットプログラムです。VCS認証プロジェクトのカーボンクレジットは、Verraレジストリ に登録され、Verraプロジェクトと炭素クレジットに関するすべての情報と文書の中央保管場所として機能します。

カーボンクレジットは購入後12ヶ月以内に償却されます。償却は年に2回まとめて行われます。

いいえ、ニュージーランド排出量取引制度では、ニュージーランド航空は以下の義務を負います。

• 国内線の燃料使用による温室効果ガス排出量を報告する。
• ニュージーランド・ユニット（NZU）と呼ばれる排出削減単位を政府に提供する。

ニュージーランド航空は、NZETSおよびその他の炭素排出規制の遵守義務をすべて自費で果たしています。