CO2排出に関する任意貢献プログラムのよくある質問

航空旅行は二酸化炭素の排出だけでなく、メタンや一酸化二窒素などの他の温室効果ガスも排出します。

ニュージーランド航空のCO2排出に関する任意貢献プログラムにご協力いただいた場合、お客様の寄付金の半分は「Trees That Count」に拠出され、ニュージーランド各地の在来自然保護プロジェクトを支援し、生物多様性と炭素吸収の恩恵をもたらします。 

寄付金のもう半分は、持続可能な航空燃料（一般的にSAFと呼ばれる代替ジェット燃料）に充てられます。SAFは従来の化石燃料よりもライフサイクル全体での排出量が少なく、飛行回数の削減以外に、今日の航空旅行の脱炭素化に向けた主要な方法の一つと考えられています。

持続可能な航空燃料は、代替ジェット燃料の一種で、一般的にSAFと呼ばれています。化学的には従来のジェット燃料とほぼ同じですが、化石燃料ではなく、使用済み食用油や林業廃棄物などの原料から製造されます。

現在、ニュージーランド航空を含む世界中の航空会社において、SAFは少量ながら使用されています。航空機で使用される際には通常の燃料と同じ量の二酸化炭素を排出しますが、原料と製造方法の違いにより、ライフサイクル全体での二酸化炭素排出量が少なくなります。

SAFは「ドロップイン」燃料です。航空会社が購入し、ジェット燃料と混合され、空港で全ての航空会社が使用する航空燃料システムに供給されます。航空機を駆動する全体の燃料混合物の一部に過ぎませんが、現在、ジェット燃料の2～5倍のコストで、世界的に供給が不足しているため、大幅な拡大が必要です。

ライフサイクル排出量は、世界的に認められた科学的概念です。これは、燃料の製造、輸送、使用に伴う排出量（原材料が吸収した排出量を含む）を指します。例えば、植物から製造されたジェット燃料のライフサイクル排出量には、その植物が成長過程中に吸収した二酸化炭素が含まれます。

いいえ。お支払いいただいたCO2排出に関する任意貢献プログラムの寄付金は、お客様が予約した航空機の二酸化炭素排出量を相殺したり、変更したり、削減したりするわけではありません。また、SAF（持続可能な航空燃料）が必ずしもお客様が搭乗した航空機の燃料として使用されるわけではありません。 

ただし、CO2排出に関する任意貢献プログラムの寄付を行う際、私たちはお客様の予約した航空機の排出量のうち、お客様の負担分を見積もり、航空燃料システムに供給されたSAFの一部に拠出するオプションを提供します。  その部分の相当する排出量削減分は、お客様だけに割り当てられ、他の乗客には割り当てられません。 

当社のパートナーである「Trees That Count」を通じて自生樹木を購入することも、お客様の排出量を相殺するものではありませんが、ニュージーランドの原生林における生物多様性と二酸化炭素吸収を支援するための自生樹木の植樹を可能にします。

はい。SAFがご搭乗便に使われていない場合でも、CO2排出に関する任意貢献プログラムへの寄付を行う際、SAFによる排出量削減分はお客様にだけ割り当てられ、他の乗客には割り当てられません。

すべてのフライトにおいて、排出量はニュージーランド航空の排出量報告と、お客様の個人カーボンフットプリントの両方でカウントされます。SAFはニュージーランド航空自身の排出量を削減できるだけでなく、お客様や貨物航空会社のカーボンフットプリント削減にも活用できます。

CO2排出に関する任意貢献プログラムにご協力いただいた場合、当社のパートナーであるChoooseがこれを記録し、ニュージーランド航空がお客様に代わってこれらの排出削減量を償却するため、他の顧客に割り当てられることはありません。これらの排出量削減分は、「SAF証明書」または「SAFc」と呼ばれることが多く、SAFを通じた排出量削減の主張に関する世界的に認められたベストプラクティスに準拠しています。

現時点では発行されませんが、予約手続き中に画面上に排出削減量のキログラム数が表示され、記録に残すことができます。今後、SAFを通じて排出削減量を報告したい場合は、弊社までご連絡ください。

ニュージーランド航空は、少量のSAFを購入していますが、その価格は現在、化石ジェット燃料の2～5倍です。2025年度には、SAFが当社の総燃料の約1.6％を占め、2030年までに10％をSAFにすることを目標としています。

お客様の寄付の半分*はニュージーランド航空のSAF使用を支援し、残りの半分はニュージーランド全土の自然保護と生物多様性保護プロジェクトへの資金として、パートナー団体「Trees That Count」に寄付されます。 

*パートナーのChoooseが、当社に代わってSAFcを販売する際、15%の管理手数料が差し引かれます。詳細については、Choooseの利用規約をご確認ください。

いいえ。寄付額が少ない場合、排出削減量も少なくなり、支援できる自生樹木も少なくなります。予約時に表示される推奨寄付額は、最大の効果を発揮できる金額を示しています。

いいえ。ニュージーランド航空は、CO2排出に関する任意貢献プログラムから利益を得ることはありません。皆様からの寄付金は、ニュージーランド航空のSAFの使用支援と、「Trees That Count」を通じた自生樹木の植樹に役立てられます。

CO2排出に関する任意貢献プログラムに寄付いただくと、ご予約いただいたフライトのお客様の排出量の割合を計算し、それに相当する排出量削減額の5%をSAFcを通じてご提供します。お支払いいただく金額は、削減される排出量とSAFcの価格に基づいて決定されます。この試験運用では、ニュージーランド航空は乗客向けSAFc価格を70%以上補助します。

注：四捨五入のため、ご購入いただくSAFの金額は5%よりやや高く、または低くなったりする場合があります。

現在、お客様が貢献できるSAFの割合を段階的に変更する試験運用を行っています。そのため、試験期間中は削減額に多少の変動が生じる可能性があります。航空業界は、2030年までにSAFを活用した排出量削減率5%の達成を目指しています。SAFのさらなる購入にご興味をお持ちの場合は、弊社までご連絡ください。

SAFは航空会社によって購入され、混合されて空港の航空燃料システムに供給されます。今回の試験運用では、寄付された分のSAFはシンガポールで供給されました。ニュージーランド航空はオークランド、ウエリントン、シンガポールでSAFの供給を受けており、米国への供給も継続しています。

カーボンクレジットは、企業の直接的な事業活動やバリューチェーン外での温室効果ガスの排出削減や除去を支援するプロジェクトに貢献します。カーボンクレジットは、排出された炭素を「埋め合わせする」または軽減する仕組みですが、元の排出が発生したシステムとは別のシステムで行われるため、世界的に「オフセット」または「バリューチェーンを超えた軽減」と呼ばれています。

一方、同じシステム内から問題に取り組む努力を指す「インセッティング」という用語が世界的に使用されています。例えば、SAFは航空業界のライフサイクルにおける二酸化炭素排出量を削減します。SAFcを用いて排出量削減に貢献することは、世界的に「インセッティング」とされています。

ニュージーランド航空は現在、カーボンクレジットの代わりにSAFへの拠出を試験的に導入しています。カーボンクレジットのオプションを希望するお客様がいらっしゃることを理解していますが、航空業界向けのオプションを試験的に導入する間は、SAFへの参加をご検討いただけますと幸いです。

はい、ニュージーランド航空が購入するSAFは、International Sustainability & Carbon Certification European Union（ISCC-EU）の認証を受けています。

この試験運用では、お客様のCO2排出に関する任意貢献プログラムの寄付金は、使用済み食用油から製造されたSAFに充てられます。このSAFは、化石ジェット燃料と比較して、ライフサイクル全体で最大90%の排出量削減を実現します。これは、CORSIAの算定方法に基づいて算出されます。