気候変動対策
ニュージーランド航空は2050年までにネットゼロ炭素排出を目指しており、その目標達成に向け、現在実践的なステップを踏み出しています。
気候変動に関する声明
ニュージーランドは、貿易、観光、接続性において航空産業に依存しています。しかし、当社および業界全体は、低排出型運営モデルへの移行に伴い、気候変動に関連するリスクに直面することになります。
2024年、ニュージーランド航空は、アオテアロア・ニュージーランド気候基準(NZ CS)の要件に従い、初の気候変動に関する声明を発表しました。
2024年気候変動報告書は、NZ CSの4つの必須セクションに基づいて構成されており、これはニュージーランランド航空が2020年度から自主的に報告してきた気候関連財務開示タスクフォース(TCFD)の枠組みの推奨事項に基づいています。
ニュージーランランド航空は、毎年8月に気候変動報告書を公表します。
2030年排出量ガイドライン
ニュージーランランド航空は、2050年ネットゼロ炭素排出目標への進捗状況を定期的に透明性を持って評価する目的で、毎年2030年排出量ガイドラインを公表しています。
排出量ガイドラインは、航空会社の気候変動報告書において毎年8月に更新されます。各更新では、航空会社の脱炭素化進捗の詳細なモデル化、外部市場状況、およびグローバルおよび国内の政策動向に基づき、2030年の予想ネット排出量が反映されます。
持続可能な航空燃料(SAF)
持続可能な航空燃料は、代替ジェット燃料の一種で、一般的にSAFと呼ばれています。製造方法と原料の特性により、化石燃料から作られる従来のジェット燃料に比べて、ライフサイクル全体での二酸化炭素排出量が少なくなっています。飛行回数の削減に加え、SAFは世界中で航空旅行の脱炭素化を図るための主要な手段の一つです。
しかし、問題があります。SAFは現在、ジェット燃料の2倍から5倍のコストがかかり、将来の世界的な需要に対応するため、SAFの清算を大幅に拡大する必要があります。
ニュージーランド航空は毎年少量のSAFを使用しており、今後も使用量は増加していく予定です。世界中の航空会社と同様に、ニュージーランド航空のお客様がSAFの使用に貢献できる仕組みを試験的に導入しています。ニュージーランド航空のウェブサイトでフライトを予約すると、航空燃料システムに供給されるSAFの一部に対して、CO2排出に関する任意貢献プログラムを通して寄付を行うことができます。 SAFへの拠出は、ご予約いただいた特定のフライトの排出量を削減するものではありませんが、ニュージーランド航空によるSAFの使用と、航空業界全体のライフサイクル排出量の削減にご協力いただくことになります。
ビジネス出張に伴う排出量削減にSAFを活用する
スコープ3の出張に伴う排出量削減に関心のある企業は、ぜひお問い合わせください。SAFによる排出量削減に相当するSAFc(SAF証明書)をご用意しております。ニュージーランド航空からSAFcを購入する簡単な手順と、排出量削減の報告方法についてご説明いたします。
SAFへの寄付は、航空業界における排出量削減に貢献します。これは、航空機で移動したり、航空機で貨物を輸送したりするすべての人にとって最も必要とされている点です。寄付いただくことで、SAFの将来的な拡大と成長に貢献できます。
SAFとは何ですか?
持続可能な航空燃料は、代替ジェット燃料の一種で、一般的にSAFと呼ばれています。化学的には従来のジェット燃料とほぼ同じですが、化石燃料ではなく、使用済み食用油や林業廃棄物などの原料から製造されます。SAFは安全で、ニュージーランド航空を含む世界中の航空会社で少量使用されています。航空機で使用される際には通常の燃料と同じ量の二酸化炭素を排出しますが、原料と製造方法の違いにより、ライフサイクル全体での二酸化炭素排出量が少なくなります。
SAFは「ドロップイン」燃料です。航空会社が購入し、ジェット燃料と混合され、空港ですべての航空会社が空港で使用する航空燃料システムに供給されます。航空機を駆動する全体の燃料混合物の一部になります。
SAFについて詳細はこちらをご確認ください。
2050年までのネットゼロ炭素排出目標に向けた取り組み
- 代替ジェット燃料
- 次世代航空機技術
- 継続的な機材更新
- 運用における炭素効率化
- 炭素除去ソリューション
詳細は2024年気候変動報告書でご確認いただけます。2025年気候変動報告書は2025年8月に公表されます。