ニュージーランド留学の体験ストーリー
人との出会いがニュージーランドの一番の魅力
沼野万由(ぬまの まゆ)さん
東京外国語大学国際社会学部オセアニア専攻2年。高校1年の終わりから高校2年の秋まで(2019年1月~9月)、ニュージーランドの首都ウエリントンにある高校・クイーンマーガレットカレッジに交換留学。留学前に、ニュージーランド航空主催のAwsomeAward2018に応募し、全国選抜の10名に選ばれて1週間の体験学習に参加。マオリ文化の体験や野鳥保護地区での清掃活動など、盛りだくさんの内容でニュージーランドへの興味を深めた。
焦らずゆったりライフスタイルにカルチャーショック
高校の交換プログラムでウエリントンのクイーンマーガレットカレッジという女子高に留学しました。滞在は学生寮でした。寮には、中国や韓国、パプアニューギニア、サモアなど様々な国からの留学生や、家が遠くて通えないニュージーランド人もいました。一人部屋ですが、食事はみんなで一緒でしたし、週1回はアクティビティもあったので寂しくはなかったですね。
長期休暇のときは学校も寮も閉まってしまうので、ホームステイになります。受け入れ先がぎりぎりまで決まらずとても焦りましたが、担当者に「これがキウイ(ニュージーランド)スタイルだよ」と言われ、「これが文化の違いなんだ!」とカルチャーショックを受けました。
ホームステイの機会は2回あり、1回はクラスメートの家にステイしました。海が近いので、毎朝家族全員で海岸をランニングするのが日課でした。ホストファザーは会社に行く前にサーフィンをすることも。日本では考えられないゆったりしたライフスタイルにも驚きました。
「成績があなたの価値ではない」という言葉が転機に
日本の学校の授業は主に先生が話し、生徒は黙々と聞くという印象がありますが、ニュージーランドは双方向型。生徒が意見を話す機会がとても多いので、ずっと集中していなければなりません。そのせいか居眠りする生徒が一人もいないのはびっくりしました。正解を言うよりもどう考えたか、プロセスが重視されることも日本との違いですね。
私は、最初の3~4カ月は全然意見を言うことができませんでした。私は英語が得意科目でしたし自信があったのですが、こんなにもできないんだという絶望感にぶち当たりました。学期の終わりに先生と面談をする機会があり、授業中にうまく意見を言うことができないと悩みを打ち明けました。すると、先生が衝撃的なことを言ったのです。「あなたが英語ができないということがあなたの価値ではない。テストもあなたを測る尺度ではない」と。
私にとって成績は、自分の価値や自己肯定感に直結していたので、テストの点数が悪い=自分の価値が低いと考えていました。それが、その先生によって足元から覆されました。その日から私は、「英語ができないから」と尻込みをしてきたことも、「少しでも興味があればなんでも挑戦しよう」「英語ができなくてもそれをカバーするためにどうするか、どうやったらこの状況を打破できるかを考えればいい」と思うようになりました。先生の言葉が私を変える転機になりました。
日常の中に新しい出会いや楽しいことがいっぱい
ウエリントンは、歩ける距離にいろいろな要素が凝縮した素敵な街です。学校の近くに国会議事堂があり、そこから10分歩けば海があり、さらに少し歩くとハイキングに最適なビクトリア山があります。よく行ったのは、テ・パパ・トンガレワという国立博物館。入館無料で、ニュージーランドの歴史や文化を学ぶことができますし、ユニークな美術展も開催されていて、美術館巡りの好きな私にとってはお気に入りの場所でした。
博物館の隣のワイタンギ・パークとハーバーサイドマーケットもお気に入りでした。毎週日曜にマーケットが開かれ、野菜やフルーツなど、さまざまなものが売られています。天気のいい日はマーケットで買ったものを食べながら、地元の人と話をしたりしていました。ニュージーランドの一番の魅力は「人」。人との出会いを楽しみたいなら最高の場所だと思います。
何があっても動じない心構えが必要
これから留学する人へのアドバイスとしては、まず、何があっても動じない心構えをつけておくこと。たとえば、英語力がないと飛行機の乗り換え一つでもどこに行ったらいいかわからずとても不安になります。私の場合は、前の飛行機が遅れて乗り継ぎに間に合わずパニックになりました。でも、そういうこともあるんだと最初から覚悟していればそれほど慌てなくて済みます。
もう1つは、ニュージーランド英語のアクセントに慣れておくことです。YouTubeでニュージーランド公共放送の「One News」という番組を無料で聴くことができるので、聞き流しておくのもおすすめです。
友達を作るコツは、サークル活動や遊びなどに誘われたら絶対断らないこと。ニュージーランドは多民族国家なので、留学生だからといって、ちやほやされることはありません。自分から行動を起こさないと誰も存在に気づいてくれません。何か機会があれば、自分からどんどん参加して挑戦してみるという姿勢が大事です。
留学で常に挑戦する姿勢が確立できた
留学で得たことは数えきれません。語学力はもちろんですが、一番大きいのは、常に挑戦する姿勢を確立できたことです。ニュージーランドでさまざまなバックグラウンドを持つ人に出会ったり、いろいろな思想や文化に触れたことで、これまで自分が見ていた世界がどれだけ狭かったかを痛感しました。だからこそ「もっと学びたい、経験したい」という気持ちが強くなりました。ニュージーランドでの経験が、私の選択肢を広げてくれたと思います。将来のことはまだはっきり決めていませんが、オセアニアに関わる仕事がしたいと思っています。
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